2016年8月22日月曜日

20160810 東北ツーリング1/4日 塔のへつり→喜多方

出発前日、8/9(火)。定時すぎになってようやく自分の盆休みが確定。
8/10水~8/13土は休めるらしい。4日もあるなら十分だ。
でも14日のコミケまでには帰ってこなくちゃ。

出発前日に行き先を決めるということでとりあえずババっと気になってた場所を羅列して繋げて走る戦法に

・大内宿いってみたい
・十数年ぶりに喜多方でラーメン食べたい
・磐梯吾妻スカイラインの浄土平に行きたい
・この前の孤独のグルメでやってた女川に行きたい

とりあえずここらへんを目指して、体力と天候と相談しながら途中ワープするなりしてゆるゆるやっていく方向に。
連日100kmとか走れない軟弱者だけど、そろそろもうちょい強くなりたいもんだ。


とりあえず初日の宿は取らないといろいろまずそうなので喜多方の宿を確保。
大内宿最寄り駅の湯野上温泉の一個前の塔のへつり駅で観光してからスタートする感じに。
電車移動もあるから、午後からスタートで60㎞なら、ちょうど腹が減った頃に喜多方についていろいろ都合いいでしょ。
東北地方に行くの自体が大学二年の時ぶりだから7年ぶりくらい。自転車でいくのは初めて。楽しみだ。





■8/10(水)
@6:53 春日部駅


いままで全く知らなかったけど、東武線の快速で鬼怒川温泉よりも奥の会津田島まで乗り換え無しでいけるらしい。
そこからワンマン電車で数駅で今日のスタート地点の塔のへつりに到着。
約4時間の乗車はしんどいところもあるけど、駅メモの新駅だらけなので退屈はしないね。

6両編成で、後ろ2両が下今市で日光行きに、真ん中2両が鬼怒川温泉を越えた先の新藤原まで、先頭2両が会津田島までの電車になる。なんてことを全く知らずに最後尾車両に乗ってしまって、駅に止まるたびに少しずつ前の車両に移動する羽目に。輪行袋もってるとなにかと大変。


新藤原を超えたら、此処から先はPASMO使えないから精算してねーと回ってきた車掌さんにいわれ、此処から先の切符代を払うとレシートみたいな切符をもらった。
そしてどんどん開放的になっていく無人駅。
ナントカ温泉シリーズ駅が数駅続いてから、会津高原尾瀬口を通過。ここが尾瀬登山の玄関口でよく聞くところかと思いながら通過。特急じゃなくても案外簡単にこれるもんなんだ。


終点の会津田島でワンマン電車に乗り換え。
あかべぇが可愛い。

発車までちょっと時間あるからトイレに行ってる途中、町の公民館でやる催し物のポスターが目に入る。


このもじゃもじゃ福山芳樹みたいだなぁとおもったら福山芳樹じゃねぇか!


@10:30 塔のへつり到着
喜多方の南にある塔のへつりに到着。
ここで自転車組んで、ちょっと観光してから大内宿を目指します。



無人駅特有の味のある待合室と、やや近代的な運行情報表示器。
これ屋外じゃなくてもいいのでは。


そして待合室入り口のサッシに挟まる弐瓶勉先生。BLAME!頑張ってくれよな
カジュアルにノコギリクワガタいるのすげぇな。


駅入口のこの佇まい、いい。
そして駅前とは思えない周囲のどんぐりの林。そりゃクワガタわんさかいるわ。
輪行するために自転車立てかけてた気にもコクワガタがいた。

結構テツな人も一緒に降りて行ってたけど、これはいい駅やん。

輪行状態から組み立てて、まずは駅すぐそばの塔のへつりに。


異なる種類の岩石が互い違いに積層して、柔らかい岩が侵食されてできたらしい奇岩郡。
これは日本じゃあんまりない風景だ


わりと高所苦手なのでビクビクしながら吊橋渡って対岸のお社にお参りした。
なかなかの断崖絶壁をビンディングシューズで歩くのはスリリングすぎるぜ。

見るところ自体は少なかったので30分位でサクッと回って戻ってきて、大内宿めざして移動。10㎞くらい先まで200m登る。


道中に全国でも珍しい茅葺屋根の駅舎の湯野上温泉駅が。
長野原草津駅はかなり近代的な感じだけど、個人的にはこっちのほうが山奥の温泉!って感じでいいなぁ

湯野上温泉駅のちょっと先で左折して登り区間に。
時刻は11時くらい。やや涼しめだけど、この時間に登り区間はトップチューブにボトボト汗が落ちていく。

@12:00 大内宿着

ついたーーー
この茅葺屋根の群れ、そして酒蔵。こういう景色好きなのよね。
500mくらいの長さの通りにずらーっと古民家がならんでいて壮観。



通りを流れる水路にビンのラムネ、コーラが沈めてある。こういう風景見ると脳内に夏影が流れちゃう昭和生まれのオタクです。


一番突き当りまで行くと小高い丘に上る階段があって、のぼってみるとこれは江戸村を超える江戸っぽい景色。これこれ、この景色が見たかったんだよー。
大宮駅行くと、このアングルの大内宿のポスターよくみかけて、それで気になってたんだよね。

人の粗密もあいまってジオラマかなにかに見えてくる。

さぁ、一通り観光したのでごはん。
ここは名物:ねぎそばを食べないわけにはいかないでしょう


このねぎ1本で食べるねぎそばが大内宿名物らしい。これはチャレンジしなければ。
店員さん「白ネギなんで、薬味にネギが欲しくなったら齧って下さい」
新感覚すぎる・・・・

未体験のネギでそばを掬う食事に四苦八苦しながらも、冷たい麺におろしが絡まって、うまい。


そこらじゅうでイワナも焼かれていた。囲炉裏で焼いてるとやたらとうまく見えてきちゃうけど、お腹膨れてしまったので断念。

@14:00 喜多方に向け再出発
1時間半くらいゆったり滞在したけど、再出発。ここからは少し登ってトンネル超えたら、下ってひたすら平地50kmを走る感じ。
まぁ晩ごはんまでには喜多方着くでしょう。



標高800mくらいだと流石に涼しいけど、それでも登ってるとあっつくてとろけそうだ

峠を下ると一気に水田が。
田んぼの中に立ってる看板が農業用防虫剤なのから稲作の地域なのが伝わってきて面白い。

地元民にしか読めないタイプの一級河川だ

左右を水田に挟まれた国道を走り続けてきがつけば喜多方市へ。
市章が張り替えられてるからなんだろうと後で調べたら2006年くらいに合併してかわったぽい。
さらっと書いてるけど、あつすぎてセブン-イレブン見かけるたびにアイスの実休憩を挟んでいます。カロリー気にしない。

それにしても、喜多方に入ってからのラーメン屋、製麺所の多さ。香川のうどんと張り合えるレベルでで存在してて驚く。

@16:50 喜多方駅着
やっとこさ到着。街の中もそうだったけど、このレンガと蔵っぽい駅の作りもいいね。
小学生くらいに来た時にもきてるのに、ぜんぜんイメージ覚えてなかったぞ。

とりあえず腹が減ったけど、それ以上に熱い!と思っていたらちょうどいいとこにかき氷のあるお菓子屋さんを発見。即停車!バイクラックまであってとても助かるぜ


田原屋菓子店さん、お店の佇まいも店内の雰囲気も素敵なお店。
とりあえずかき氷いちご(250円)でクールダウン。
ふぅーー一息ついてようやくラーメンへ挑む体制が整った。
有名店ときいているばんない食堂へいざいくぞ。



し、しまってるーーーーーーーー!この間の悪さよ。明日は開いてるっぽいので朝にリベンジ。


仕方ないので駅の近くにあった丸見食堂にて中華そば(600円)
普通もりにしたのに、やたらと麺が多く、そろそろ感じ始めてた空腹感に嬉しいボリューム。

いやしかし調子にのってスープガバガバ飲んでたら暑くて汗がダラダラと。暑い・・・冷たいものをたべたい・・・


俺「閉店間際にすみません、もう一杯、レモンミルク下さい」
おばちゃん「あらーーww そんなにきにいったのーーーww」
わずか1時間の間に2度来店したらそりゃ変な目で見られるわ

さて、飯も食ったから旅館いくぞと思ったんだけど、携帯のバッテリー切れてしまったので観光案内所でもらった地図をたよりにうろうろして探す。


町並みの感じがいいね。尾道とはまた違う雰囲気の古民家が良い。



本日のお宿、俵屋さんに到着。
前日に宿を探していて、「喜多方 宿 自転車」で検索して一番上に来たので即決めたお宿。
わざわざサイクリストプランというのを用意してくれていて、予約時に伝えておけば部屋に自転車置く準備をしてくれるとのことでこれはありがたい。
あと出発時に補給食もくれるとか。素泊まりだけれどこれは助かる。


お部屋に案内されたら本当にミノウラのバイクスタンド置いてあってすごい。
クイックの種類に依存しないで使えるものを選んでいるのにご主人のわかっている感じが伝わる。

ご主人から、なんでウチの宿見つけたの?とか、いろいろヒアリングされてニーズを汲みとってもらったりもした。
話を聞くと、3年前くらいから喜多方の観光施策の一環としてサイクリングし易いまちづくりを進めてるらしく、まちなかにあるバイクラックやスタンプラリー企画をつくる委員会の主催をされているんだとか。町並みも、周辺の山もいいとこ多いから頑張って欲しい。
関東圏だとどうにもみんな長野、群馬に吸い込まれていって福島までいかない気がするんだよなぁ。自分もそうだけど。実際松本も福島も大して変わらないのに、感覚的に遠いと思っちゃってる。


メンテ道具もひとしきり揃ってて助かる。フィニッシュラインのオイルと、ワコーズのクリーナーは大体揃ってて、なによりもウエスがあるのが助かる。これが1番嬉しいかも。
洗濯機、乾燥機も無料で使えるので自転車乗り的には至れり尽くせり。

着替えて洗濯機放り込んで、風呂入って、部屋で明日のコースとか宿とか(まだとってなかった)を調べてたらいつの間にか気絶。
目が覚めたら20時に。

このまま寝るのもなんかもったいなので夜の街を徘徊ついでにラーメン食べるぞ!
それにしても、20時回るとスーパーも全然開いてないし、そもそも駅から離れて国道付近にいかないとコンビニもないし、夜になるとぐっと地方都市感が強まるなぁ。
昼だけラーメン食って、よるは他の観光地に持ってかれてたらもったいないなぁ



とりあえず近場で20時過ぎてもやってるラーメン屋をしらべて、最寄りのいとう食堂さんに。
がっつり煮干しダシで強烈な味わい。個人的には好みだけど、これは好き嫌い分かれそうだ。
都内の魚介つけ麺が逃げ出すパンチ力。
(写真は食べる前にも1枚撮ったのになぜか保存に失敗したので食べかけですんません)

それにしても、喜多方の町はみなさん虫を恐れず玄関全開で空気を取り込んでいる家が多いきがする。冷房設備も無いわけじゃないのに。そういう文化なのかな。


腹も満足したので、コンビニでお酒買って帰って、明日のルートと宿確定して就寝。
疲れもほどほどによく食べた1日だった。
明日は、喜多方から裏磐梯スカイラインを通って福島市を目指します。

60㎞/760mUP